サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

写真のリアリティー

写真のリアリティー

 今日友人に「ショップの作品写真がリアル過ぎるんじゃない?」と言われました。
他の店は下に柔らかそうな布を敷いたり、羽根や花、パールなどの小物を添えたり、全体に淡く紗をかけたりしてロマンティックなイメージを創り出しているのに、うちの写真はどれも実物そのもので”夢”がないんだそうです。。。フン!
 たしかに商品写真はすべて素人の私が撮影しています。
色や形がよくわかるよう、いつも使っている木製の裁ち台か、紺のサテンを敷いてその上に商品をのせて、なるべく自然光の中で撮ります。色がうまく出ない時だけ天井の蛍光灯をつけます。
それが一番輪郭、色形とも実物に近く、はっきり写るからです。
もちろんスタジオを借りてプロのカメラマンに撮ってもらえば、美しい作品写真に仕上げてくれるはずです。
ゼクシィの誌面写真もブログにいくつか掲載していますが、いつも実物以上に素敵に撮ってもらっていました。
でも私はこの”実物以上”というのがすごく怖いのです。
写真で気に入って購入してもらって実物を見た時に「なんだ、写真の方が良かったなぁ〜」と思われるのは、作り手にとって、とても哀しい事です。
できるだけそれを避けたいと思っていました。
 この業界は殆どのお客様がいわゆる一見さんです。
ご縁があって一生にたった1度の結婚式で使う品なのに、楽しみにしていた商品が届いた時にがっかりさせたくない、大げさだけど”うそ”をつきたくないと思って来ました。


 写真は、今日試しに販売中の春色ピローをちょっと小物類を使ってロマンティック風?に撮ってみたものです。
やっぱりこっちの方が訴求力があるのかなぁ。。。
売れ行きを比較した訳じゃないから分からないけど、友人は「絶対こっちの方が売れる」と言います。
 やっぱり作品の写真は美しく見えるよう工夫した方が良いのでしょうか。。。
信念を持って今日までやって来ましたが、指摘されてから気持ちがグラついているのです。
アトリエサラ