サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

転校

転校

子供時代、父親の仕事の関係で何度か引っ越しをしました。
大人になってからの引っ越しはまだいいのですが、子供の”転校”は時として人生を変えてしまう事があります。
 小学1年生の時に都会から地方に移った時は、真冬にもかかわらず東京の学校と同じようにブレザーにプリーツスカート、白いハイソックスに革靴をはいて登校してしまったら、「この寒いのにそんな格好して、都会っ子ぶるんじゃない!」と担任のおばちゃん先生に目の敵にされて、暗い小学校生活を1年近く送りました。
その学校では冬はクラス全員セーターにズボン、足元は運動靴だったからです。
幼いながら、”人と違う事をすると嫌われる”という事を覚えました。
 しばらくそこで過ごし、すっかり田舎のいもねえちゃんになってから都会に戻った時は、方言までしっかり身に付けた私は、「いなかもの」「山ざる」(←なぜか棒のぼりが異常に早かったのです)と呼ばれ、これまた仲間はずれにされてしまいました。
 当時学校では朝シャンが流行っていて、教室で会う女子の髪がキラキラ輝いて、さざ波のように後ろに向かって流れてて、おまけに甘い香りが漂っているのだから、ホント、カルチャーショックですよ。
私はと言えば、ボサボサ髪を後ろでひとつに束ね、前髪をピンで留めるというようなありさま。。。
思い返せば相当に浮いていたんだろうけど、当時は自分の何がいけないのかよく分かりませんでした。
思春期には、”身なりに気を使う”事と、”休み時間を一人で過ごす方法”を覚えました。
 今となっては何とも言えないけれど、転校さえしなかったら私の人生もきっと違ったものになっていたのだろうと思うのです。