サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

115分

115分

先日知人から「近くまで行くからちょっと寄らせてもらいます」というメールが届きました。
文末には「顔を見るだけだから115分で失礼します」と書いてありました。
115分って。。。
きっと15分と打つところを1を2回押してしまって、確認しないまま送信をクリックしたんだろうと思いました。
当日2時に夫婦で遊びに来た彼等は私達の顔を見て、「元気そうだね」と、お土産の和菓子を差し出しながら懐かしそうに笑って言いました。(夫妻とは2年ぶりに会うのです)
いただいたわらび餅を悪戦苦闘の末切り分けて、きな粉をまぶして漆器の器にいれて熱いお茶を添えてテーブルに出したところで、もう15分が経っていました。
もちろん15分で帰る気配など全くありません。
15分と言うのはあくまでもののたとえで、要は”すぐに失礼する”という意味だから、30分、いや1時間がいいところかな。。と頭の隅で考えながら世間話に花を咲かせました。
しばらくして、「さぁ、そろそろ帰ろうかな。少し街も見て行きたいし」と夫婦で顔を見合わせて帰り支度を始めました。
ふと時計を見たら4時少し前でした。
結局、彼等はほぼ正確に115分間わが家にいた訳です。
親しい友人なら115分経ったところで「そろそろお帰りの時間では。。」くらいのツッコミを入れる所だけど、年上の彼等にはそれも言えず、本当は15分だったのか、それとも最初から115分のつもりだったのか、未だに謎のままなのです。