サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

上庄の里芋

上庄の里芋

 ふるさとの友人から届いた荷物の中に、柿と一緒に”里芋”が入っていました。
福井の上庄地方でとれた里芋だそうです。
彼女はお取り寄せしているそうで、「美味しいから食べてみて」とひと言添えられていました。
 私はあまり食にこだわりがありません。
これまで食材のお取り寄せをした事もありません。
いつも農協の市場か駅前のスーパーでまかなっている庶民です。
鎌倉マダム御用達の紀ノ国屋でさえほとんど利用した事がありません。
テレビで地方の美味しい食材を紹介していても「おいしそうだな〜」「食べてみたいな〜」とヨダレを流して終わってしまいます。
だからこんな機会がないと地方の美味しい野菜を口にする事はありません。
 その里芋は皮をむくと、身のしまった白くなめらかな肌をしていました。
よく遭遇する黒っぽいゴジゴジ芋や、赤い斑点のある傷み始めのようなお芋の姿はありません。
(里芋って外側からだとよくわからないのよね〜)
うちで食べるからと一口大に切って面取りせずに煮たけれど、煮崩れもせず、ホックリムッチリ、本当においしいおいしいお芋でした。
残りは白煮にして懐かしいふるさとの味”みそおでん”と”けんちん汁”にしようと思っています。
 昔両親が神戸に住んでいた頃は、時々いかなごの炊いたものやお米やお菓子等を段ボールに詰めて送ってくれたけど、今はそれもなくなって、かわりに故郷の幼なじみからあたたかい気持ちが届くようになりました。