カウンター席

　前を通る度に気になっていた『la cocine de Gen』
昨年冬にオープンした由比ケ浜のバス通りに面したイタリアンです。
駅からの暗い帰り道、いつもそこだけほんのり明かりが灯っています。
見ると大抵カウンターに数人お客さんが腰掛けていて、中の料理人はうつむき加減で静かに手を動かしています。
穏やかであたたかい雰囲気に心惹かれ、一度入ってみたいと思いながら未だ実現できていません。
今日は日曜日で珍しく店の前が賑わっていて「ああ、人気のあるお店なんだ」と知りました。
　私はカウンター席が苦手です。
目の前に料理人がいると緊張して料理の味が分からなくなります。
食べ方おかしくないかしらとか、メニューの選び方大丈夫かしらとか、残したら失礼かしら、味の感想を伝えた方が良いかしら、素材とか調理法を訊ねてみようかしらとかetc...頭の中をいろいろな事が駆け巡ります。
”グルメ”で”通”で”粋”な人はカウンターで店主と会話しながら食事をするのが楽しみなんて言うけれど、私のような人見知りの小心者には”針のむしろ”です。
暗い道から覗き込む店内は、目の悪い私には石釜を囲んだカウンター席しかないように思えました。
でも調べてみたら奥にテーブル席もあるようです。
ピザが美味しいと書いてあったのでいつか行ってみたいと思います。