サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

歩く

saradana2012-12-15

 昨日駅に向かう途中、行く手に「止まってくださ〜い」と言いながら両手を大きく振っている私服の若者がいて、何だろうと訝しく思っていたら、どうもドラマの撮影をしていた様子。振り返ると子供の手をひいた石田ひかりさんがいました。どこか遠くから撮っていたみたいで、私を含め数人が知らずに立ち入ってしまい撮影はストップ。鎌倉は本当にロケが多いです。石田さんは追いつめられたような表情だったけれど、どんな役柄だったのでしょう。。

しばらく歩いて見つけたのは塀の上に置かれた子供の片方の靴。お母さんが自転車の後ろに乗せていた子供の靴が脱げてしまったのに気が付かなくてそのままになってしまい、誰かが拾って塀の上に置いたのでしょうか。。帰ってから片っぽ履いていない子供の足もとを見て驚くお母さんの顔が目に浮かびます。

次は御成通りの手前の空き地で見つけたカエルの工事現場用バリケード↑フェンスに絵が描かれていたりするのは見た事があるけれどこれは初めて。カエル君が手で持っているんじゃなくて眉間?とお腹を貫通しているのにそれに気付いていないような表情がちょっと滑稽で切ない。

その向かいのペットショップ。馴染みの柴犬の子犬が誰かに引き取られたようで、空のゲージが寂しい。でもきっと可愛がってもらっているはず。。

帰り道、江の電の線路脇の道で老婦人がふたり。「お久しぶり、生きてた?」「生きてる生きてる。ちゃんと生きてる」「よかった」「ほんとうに」手を握り合ってぬくもりを確かめていました。そう言えば阪神大震災の後、神戸で同じ光景をたくさん見たっけ。。

外に出るといろいろな人や物や出来事に遭遇します。自宅で静かに針仕事をしている私にとっては、些細な事でも心が揺れます。気持ちがホッコリしたりシュンとなったりします。それも生きている証しと、訃報の多いこの頃は強く思います。