サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

赤坂飯店

赤坂飯店

 先日ドイツから高校時代の友人が久しぶりに帰国しました。
鎌倉で食べたいものがあると言うので何かと思ったら『赤坂飯店』のラーメンでした。
彼女の住んでいる街にも中華料理店はあるようだけど、この店のように美味しいラーメンはなかなか食べられないそうです。
若宮大路から少し入った小さな店のカウンターに3人並んで”五目そば”を食べました。
彼女は「ドイツではみんな朝からビールを飲むんだよ」と言いながらビールと餃子も追加して、「ずっと食べたかった。やっぱり美味しい!」と喜んでいました。
あそこの店主も高齢なので、今度いつ来られるか分からない彼女にとっては食べ納めになるかもしれない懐かしい味だったんですね。。。
 そんな高校時代の友達と会うといつも不思議に思う事があります。
それは、なぜ彼女達と未だに友達でいられるのだろうと。。。
大学時代の友人は自分と”似た性格”の人が多いのですが、中高時代の友人には、今だったらとてもついて行けないような行動派だったり、上昇志向が強かったり、積極的だったり世話好きだったりめちゃくちゃ明るかったり。。全く違う人格や価値観の持ち主が多いのです。
中学&高校時代は『クラス』や『部』という箱に入れられて、性別や性格に関係なく共同生活を強いられます。
10代の成長期に同じ時間を共有したという連帯感から、家庭環境の違いや性格の合う合わないを超越した何かが生まれるのかもしれません。
この年になっても、当時と同じニックネームで呼び合って、時間をあけて会ってもわだかまりなく話のできる友人がいるというのはとても幸せな事です。
 そんな彼女は今日、家族の待つドイツに帰って行きました。
今度会える日までまた楽しみに待ちたいと思っています。