サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

子の心親知らず

saradana2008-07-05

 私の母は昔から目が悪く、いつ失明してもおかしくないと医者に言われ続けて十数年。。。
今日も実家を訪ねた私の顔を見て「◯子は昔とちっとも変わらないわねぇ〜」と言っていたので、もうかなりヤバい状態だと思います。
きっと雑誌なんかで見る年配女性のアップの写真のように、全体にぼんやり紗が掛かかっていて、動いていない目鼻の位置だけ確認出来たのでしょう。。。
 そんな母が以前「最近お米をとぐ時に米粒がよく見えなくて流しにこぼしてしまう」と愚痴っていました。
親孝行?の私は、電池で中の羽が回転して洗ってくれる”自動米とぎ器”なるものをネットで調べて取り寄せて持って行きました。
「ここに水を入れてスイッチを押せば自動で洗ってくれるからね」と何度も使い方を説明して帰ったのですが、次に行くとその器具はもう食器棚の上に追いやられていました。
「あれ使ってないの?」と聞くと「慣れなくて使いずらいのよ」という返事。
「慣れなくて...って言うなら慣れるまで使えよ」と心の中でつぶやきながら、年寄りに”自動”は向かないのかもしれないと諦めて我が家に持って帰って来ました。(そう、一度に沢山炊いて余ったら冷凍する私が重宝して使っています)
 先日また同じような愚痴を繰り返すので「あれ使わなかったじゃない」と言うと「電池式のはちょっとねぇ〜」と言うので、今度は単純に底に穴が開いていて、洗うそばからとぎ汁が流れる”洗米ボール”なるものを買って持って行きました。
その場で試しに使ってもらったところ「これなら何度も水を変えずに済むから楽ね。お米もこぼれないし」と気に入った様子。
安心して帰って来たのですが、今日行ったらやっぱり流しの下のお鍋の中にしまってありました。
「これ使ってないの?」と聞いたら「あ〜、うちって毎回1合ずつしか炊かないでしょ。それ大きすぎるのよね〜」だってさ。。。
本当に子の心親知らずなのです。
 写真は近くのお寺に咲いていたヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)。。。夏の花です。