サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

あっち側とこっち側

あっち側とこっち側

 週末久しぶりにテレビで杉村太蔵議員の姿を目にしました。
次の選挙で北海道からの出馬表明を勝手にした為、自民党の公認が得られないといったトラブルを抱えているようです。
それにしても、こっち側の庶民の代表だったような若者が、ほんの2〜3年の間にすっかりあっち側の人間になってしまいました。
こっち側とはコツコツと税金を払って慎ましい生活を送る一般市民、あっち側とはそれを管理運営して使う偉い?公務員の人達。
舛添さんも改革を期待していたのに、日ごとに組織に取り込まれて行くようです。
 内に入ってしまうと言いたい事も言えないというのは、社会ではよくありますよね。。。
私も以前広告関連の仕事をしている時にそんな思いを味わいました。
私達はデザイン事務所にポスターや中吊りのデザインを依頼して、出来た作品をクライアントにプレゼンして通すといった仕事をしていました。
そんな時、あがって来たものが??という事もたまにはあって、本音は作り直したいと思っても、時間と費用の事、デザイナーとの信頼関係等を考えて『今はこれが流行なんです!これからはこれが来ます!』などと不本意ながらウソをつき通さなくてはいけない場合があるのです。
プレゼンの帰り道、駅貼りポスターを見ながら「このモデルいまいち」とか「色ダサ〜い!」などと好き勝手に言っている女子高生を見て、裏の事情なんか関係ない”そっち側”だったら楽なのになぁ〜と思いました。
 送り手と受け手、売る人と買う人、言う人と聞く人、普通の人はあっち側に行ったりこっち側に来たり、いろいろな立場を経験して視野を広げるんでしょうけど、政治家の人達には一旦渡った広い川の向こう側からはこっち岸は見えないのかもしれません。