サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

春の色

春の色

ポカポカと暖かい日射しの中、窓辺の仕事机に向かって今日も1日針仕事です。
本当は出かける予定だったんだけど、今朝起きたら顔の右半分が腫れていて急きょ取りやめにしました。
多分昨日の抜歯のせいです。
数日前テレビを見ながら堅いおかきを食べていた時、口の中でパキッという音がして、かぶせた義歯の下の自分の歯が割れてしまったからです。
 仕方ないので今日は1日家でおとなしくしている事にしました。
スケジュールを前倒しにすれば来週楽になるけれど、なんだかそんな気にもなれず、春の陽気に誘われて春色ピローを作ってみました。(近日発売予定)
 春の色というと、淡いパステル調の優しげで可愛らしいイメージがあります。
商品のキャプションにも色の説明を入れるのですが、実際の色見本に照らし合わせるとぴったりの洋名がある色でも、お客様には伝わりにくいと思う時は多少違っても和名を使う事があります。
それなら身近にある花や草の色から想像し易いと思うからです。
そう、この時期なら、桜色、紅梅色、すみれ色、紫苑色、菜の花色、もえぎ色、若葉色などなど。。。どれも美しい名前です。
でもよく考えたら、私のような田舎者にはいいかもしれないけど、都会育ちの若い人にはかえって伝わらないかもしれませんよね。。。
先日も私に色の説明して下さったお客様が水色(新橋色)を”ティファニーブルー”と呼んでいました。
自然界の色より、ブランドの色、エルメスオレンジやモノグラムベージュ等の方が伝わる日が来るのかもしれません。
素敵な和名があるのにそれが使われなくなるのはちょっと寂しい気もします。