サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

雪中風呂

雪中風呂

 今朝起きたら窓が白っぽかったので、ガラスの内側に付いた結露を手で拭って外を見てみたら、やっぱり雪が降っていました。
それも相当な吹雪です。
夜中にしんしんと静かに積もる雪は幻想的だけど、昼間にビュービュー吹きつける雪はひどく現実的で、暗い空を見ていたらなんだか心細くなってしまいました。

 数年前に”雪見風呂に入ろう!”と、ただそれだけを目的に真冬の寒い日にふたりで出かけた事があります。
電車に乗って車窓の景色を眺めたり、駅弁を食べたり、本を読んだり、うとうと眠ったり、くだらないおしゃべりをしたくて「青春18きっぷ」を使って上野から出発しました。
快速や普通を乗り継いで北上したけれど、結局その日のうちにたどり着けたのは磐梯熱海駅まででした。
そこで宿をとって目的の雪見風呂を体験しようと露天風呂に入ったのですが、これがまあ、寒いのなんのって。。。
 露天風呂は頭は冷えて体だけ暖かいからのぼせなくていいと言うけれど、雪の舞い落ちる屋根のない露天風呂は、首から上は凍りそうで、体は暖かくてその温度差でクラクラめまいはして来るし、さらにしばらく入っていたら、雪が容赦なく温泉のお湯に入るから、お湯を足してもどんどんぬるくなって体まで冷えて来て、早々に引き上げてしまいました。
湯上がりはもちろんビールじゃなくて熱めの熱燗!
雪見風呂は内湯に入って窓の外の雪景色を楽しむか、屋根付きの露天風呂、屋根がないなら雪の止んだ時に入るものだと悟りました。
 その日私達の体験したのは雪見風呂ではなくて「雪中風呂」でした。