サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

ピンクの帽子

ピンクの帽子

今日借りていた本を返しに図書館に行ったら、向かいの小学校で運動会をやっていて、校長先生の挨拶の声が聞こえてきた。
自転車を押しながら、裏門の前で何気に聞いていたらこんな事を言っていた。
『校長先生はみんなに頑張ってもらいたい。赤組にも白組にも両方勝ってもらいたい。先生は両方応援する意味で赤と白の間、ピンクの帽子をかぶって応援する。』
‥‥‥あん?
冗談かと思ったらどうやら本気の様子。。会場からはクスクスと笑い声。
開会式では気の利いた事をひとこと言おうと、きっと昨日から一生懸命考えていたのではないだろうか。。。
それを想像するとなんだか気の毒だけど、ピンクってどうしても”乙女の色”という気がして、おじさんが言うと何故かいやらしく聞こえてしまう。
口もとに手をあてながら内股で立って応援していそうで、ちと気持ち悪い。
 小学生の時、友達の家で友人同士が些細な事で喧嘩を始め、その家のお母さんが間に入ってくれて、『ね、ふたりとも、そんな事は水に流しておばさんの焼いたクッキーでも食べなさい。』と言ってくれた事がある。
その時私は傍観者だったけど、何か気の利いた事を言おうと『水に流したらクッキーも溶けちゃうね』と言って、おばさんにギロリと睨まれ墓穴を掘った事がある。
気の利いたセリフというのはなかなか難しい。
思いつかない時は言わぬが花なのである。