サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

クレーム

クレーム

以前お客様からこんなクレームをいただきました。
『おたくの店で売っているリングピローの材料を近所の雑貨屋さんで見つけました。そこでは500円で売っていたのに、ちょっと手を加えただけで4,000円にするなんて、ボッタクリではありませんか?』‥‥と。ウヒャ!
商品を訊ねたら、それは私が専門店でひとつ1,000円で購入した器を使ったリングピローでした。(もうその商品は販売していません)
その仕入れ値と、見た目より作るのに手間と時間がかかる事、布や花など他の材料費と箱代などの梱包費の内訳も添えて、きちんと説明しました。
お客様は分かってくれた様子でした。
商品に関して、自分では割とリーズナブルな価格設定をしていたつもりだったので、予想外のクレームにしばし呆然でした。
ひょっとしたらお客様の見つけた”それ”は、私の使っていたものと同じかもしれないし、こっちが日本製、向こうが東南アジア製だったのかもしれません。
最近では、高額で買った材料に酷似しているものが、100均で売られているのを後から見つけてあせる事もしばしばです。
 それにしても、”ちょっと手を加える”とはどの程度の事なんでしょうね〜
うちは布製のものが多いから、ボンドやグルーガンでくっつけるだけ、といった商品はあまりありません。また、簡単に作れるものに関してはかなり低価格の設定をしているつもりです。
針と糸で時間をかけてちくちく縫う事が、ちょっと手を加えただけになるのかなぁ〜
そのクレーム以降、制作に半日以上かかるような商品でも高い値段が付けられなくなりました。
気の小さいオーナーなのです。
アトリエサラ