サラの裁縫箱

リングピロー製作日記

白布のシミ

saradana2007-05-21

私は白い布を扱う仕事をしています。
だから手はもちろん、はさみやアイロンなどの道具類も、いつも汚れのないよう十分気を付けています。でも時々パターン作りで使う鉛筆の芯粉がテーブルに残っていたり、ミシンに差した油が残っていたりして布を汚してしまいます。
作る前ならまだいいのですが、完成間近の作品にポチっと汚れを見つけた時のショックは言いようがありません。納期まで余裕のあるものはいいけど、明日発送なんていう時にはそれこそ血の気が引いて気絶しそうになります。
アルコールを使ったり、いろいろな対処方法があるのですが、白いシルクやサテンはシミになって残るので絶対使えません。もう一から作り直すしかないのです。
でも届くのを楽しみに待ってくれているお客様の事を考えると、のんびり気絶している暇はありません。
深呼吸して気持ちが落ち着いたら、知らぬ間に付いていたシミに向かって「おい、いったいいつからお前はそこにいたんだ?えっ?白状してみろ!」とブツブツ文句を言いながら作り直すのです。